和歌山県のシンボル、和歌山城を目の前にどっしり構えるのが「スマイルホテル和歌山」。アッパーミドルやハイビジネスを中心に宿泊しているなかで、よりカジュアルなビジネスホテルチェーンにも宿泊したので、そのときのレビューをしたいと思います。
スマイルホテル和歌山とは?
スマイルホテルは、ホテルをよく利用する人なら知っている全国に展開しているホスピタリティオペレーションズグループのビジネスホテルです。
「もしかして昔、それなりの観光ホテルだった」的な佇まいだったので調べたら、やはり2016年4月にリブランドオープンしていて、その前は東急インとして運営。館内にはそのころを想像させる場所が随所に残されていました。
スマイルホテル和歌山の宿泊ポイント ・とにかく安く泊まれる ・和歌山城側の部屋からはお城がばっちり見える ・広々としたレストランで和歌山城を見ながらゆっくり朝食が食べられる
アクセス
大阪から南海電車利用
南海電車「難波」駅から特急「サザン」で「和歌山市」駅まで約60分、駅から国道25号線沿いにひたすらまっすぐ歩いて約15分です。
JR阪和線利用
特急「くろしお」もしくはJR紀州時快速に乗車し「和歌山」駅下車、路線バス2番乗り場からバスに乗り「市役所前」下車(230円)、徒歩1分です。車でも10分くらいなので、荷物が多かったり子供連れならタクシーに乗ってもいいかも知れません。
関西空港から
関西空港からJR和歌山駅行きリムジンバスで約50分、駅前からタクシーで10~12分、もしくはバス「市役所前」下車、徒歩1分です。
車で
車でスマイルホテル和歌山へ行く方法は、阪和道・和歌山ICから車で約15分、ホテルの裏側に立体駐車場があります。料金は1拍1,000円、先着順です。
ホテル周辺情報
飲食店・コンビニ
ホテルの周辺は昼間はいいのですが、夜になると結構暗いです。徒歩1分以内の県道沿いにファミリーレストラン、居酒屋などがあるくらい、横断歩道を渡って市役所方面に行くと飲食店がいくつかあってこの周辺より賑やかです。。
コンビニは国道沿いに2~3分の場所にセブンイレブンがあります。市役所の1階にもコンビニはありますが、7時から21時までの営業なのでご注意を。
観光
スマイルホテル和歌山から行ける主な観光スポットをご紹介します。旅行計画の参考にしてください。
- 和歌山城 ホテルの目の前、ホテルは和歌山城公園の西側になります。和歌山城は豊臣秀吉の弟、秀長が築城しました。和歌山城公園内には50本の桜が咲き誇り、桜祭りの期間中ライトアップが行われ、夜桜が楽しめます。
- 和歌山県立博物館 ホテルから約5分、和歌山城公園の南側に位置します。和歌山県内の文化財や歴史を主題とした常設展示のほかに特別展・企画展を開催しています。
- 友ヶ島 ホテルから車で約20分、加太港からフェリーで約20分 友ヶ島は紀淡海峡に浮かぶ地ノ島・虎島・神島・沖ノ島を相称して友ヶ島と言います。沖ノ島の砲台跡を巡るハイキングが人気。
基本情報
住所 | 和歌山県和歌山市南汀丁18 |
電話番号 | 073-432-0109 |
アクセス | 南海「和歌山市」駅から徒歩15分 |
客室数 | 165室 |
インターネット | 無料Wi-Fi完備 |
館内設備 | 自動販売機、電子レンジ、コインランドリー、会議室 |
駐車場 | 契約駐車場 立体70台 1,000円/1泊 13:00~翌日12:00 ※23:00~6:00の間は入出庫不可 |
サービス | 宅急便、コピー、ファックス、パソコン貸出(有料)、 無料貸出品、マッサージ、荷物預かり |
チェックイン/アウト | 15時/10時 |
支払い方法 | 現金 クレジットカード(VISA・JCB・AMEX・Diner’s・Master ・UnionPay) |
キャンセルポリシー | 前日:宿泊料金の20% 当日:宿泊料金の100% ご連絡なしの不泊 :宿泊料金の100% ※ご予約プランにより異なります。 ※10室以上は別途キャンセルポリシーがあるので要問合せ |
公式サイト | スマイルホテル和歌山 |
スマイルホテル和歌山の外観・内観
南海電車和歌山市駅から歩いてくると、ほかの建物とはまったく雰囲気の異なるベージュ色の建物が見えてくるので、すぐわかります。外観は歴史を感じますが、しっかり管理されているようで綺麗です。その昔、この辺りでは大きなホテルだったんだなぁ。
和歌山城公園内から見下ろすスマイルホテル和歌山全景です。とても存在感のある建物ですね。向こうに紀の川、そして海が見えました。
フロント・ロビー
入口を入ると結構な広さがあるロビーが広がっていました。入って右側にフロント、左側は現在使用されていないようで、電気が消されて立入禁止になっていました。
入口正面の階段を上がったエリアは自動販売機コーナー、奥にソファーが置いてあって休憩できるようになっています。ただしここでお酒を飲むのは禁止なのでご注意を。このエリアは多分ラウンジだったような雰囲気です。
パンフレットなどが置かれている棚の左端にアメニティバーがあります。客室には何もバスアメニティが置かれていないので、必要なものがあればピックアップしておきましょう。
アメニティバー 歯磨きセット、ヘアブラシ、レザー、ボディタオル、綿棒、お茶(ほうじ茶・緑茶)
アメニティバーの棚の奥にはマッサージチェアが1台置かれているので、自由に利用できます。パーテーションで区切られているのでロビーからは見えません。1日の疲れを癒すのにいかがですか?
フロア・客室階廊下
フロント右手奥が客室へ行くエレベーターです。3階が会議室、4階から8階に客室があります。ちなみにエレベーターのセキュリティは設置されていませんでした。
客室は中央の廊下を挟んで左右に19室・17室、端のお部屋に行くには結構歩くイメージです。平面図の左側が和歌山城側、右側が市街地側の客室です。廊下に貸し出し用のズボンプレッサーが置いてありました。
客室カテゴリー
スマイルホテル和歌山の客室の種類は3種類、それぞれ禁煙・喫煙が選択できます。
客室カテゴリー | 部屋数 | 広さ(㎡) | ベッド幅(㎝) |
---|---|---|---|
スタンダードシングル | 禁煙93室 喫煙93室 | 12.3平米 | 120×1 |
スタンダードツイン | 禁煙32室 喫煙35室 | 15.2平米 | 110×2 |
セミダブル | 禁煙10室 喫煙4室 | 15.2平米 | 140×1 |
宿泊した客室:8階スタンダードツイン(禁煙)
広さ:15.2平米
標準的なビジネスホテルの客室といった印象です。2ベッドで15平米は少し狭いですが、設備も整っているので問題はないです。
リビング・ベッドルーム
クローゼットはなく壁掛けタイプでハンガーは一人2本ずつ、消臭スプレー、スリッパは使い切りタイプ。燃えるごみと缶・ビンなどを分ける分別ごみになっていました。
ベッド幅は110センチ、全室シモンズ社製のマットレス、高級寝具デュベ、テンピュール枕を揃えて、快適な睡眠を提供しています。枕はふかふかしているのが好みなので、低くて低反発の枕は少し違いましたが、マットレスはシモンズ社製のものなので寝心地はよかったです。
ベッドサイドには電気のコントロールパネルと、明るさ調節可能なそれぞれのライト、コンセント、小物入れが付いていました。引き出しには何も入っていませんでした。連泊するならこちらが収納場所になります。
部屋着はガウンタイプです。空気清浄機は、年代物で結構大きい音がします。寝るときは加湿しないとかなり部屋が乾燥するのでつけて寝ましたが、部屋が静かなぶん音が気になります。
デスクは標準的な大きさ、コンセント付、スタンドライトはありませんが、鏡の上にデスク周りを照らすライトがあります。テレビは小さめですが部屋が狭いので十分な大きさです。
お茶は1階のアメニティバーにほうじ茶・緑茶があります。コーヒーや紅茶はありません。
今回宿泊したのは和歌山城側の客室だったので、部屋の窓からは北方向から見るお城と市街が見渡せます。夜にはライトアップされて青く光る幻想的な和歌山城を眺められます。市街地の画像の中央に建つレンガ色の高い建物はダイワロイネットホテルです。
トイレ・洗面・バスルーム
バスルームはかなり年季が入っています。もちろん洗面台やバスタブは綺麗に清掃はされているのですが、壁や換気扇などのリノベーションをせずにそのまま使っている感じです。シャワートイレも初期のころのシステムで、便座は冷たくシャワーの強弱の調節ができません。トイレを流すボタンが硬くて流すのが大変でした。
スマイルホテル和歌山の館内施設
・自動販売機:1階・4階 清涼飲料水は両方の階にあり、1階にはカップラーメン、おつまみ、パン、お菓子、たばこなど、4階にはアルコール類の自販機と製氷機が設置されています。 ・電子レンジ:1階
・コインランドリー:R階 3台 1回300円、洗剤自動投入なので持っていく必要はないです。乾燥機は30分・100円です。残念ながらテレビモニターで洗濯状況は確認できません。
スマイルホテル和歌山の朝食
9階レストラン 利用時間:7時~9時(入場は8時45分まで) 料金:900円
時代を感じる朝食会場の入り口看板と、レジが置いてあったと思われる受付カウンターがあることから、その頃はしっかりとしたレストランだったことがうかがえます。
明るくて広々としたレストランで和洋食ブッフェ形式の朝食です。窓際はずらっとカウンターになっており、和歌山城や和歌山市街の開放感あふれる景色を眺めながら朝食が楽しめます。8階の客室から1階上がっただけでもお城が近く見えて迫力がありました。
食べ終わった食器はトレーごと棚に戻して帰ります(ビジネスホテルの鉄則!)。料理をとる場所は、客席と分かれているので、ゆっくり食事が楽しめるようになっています。(一部座席を除く)
スクランブルエッグやウインナーといった洋総菜、鮭、ひじきやかぼちゃなどの和惣菜、サラダ6種、ご飯、味噌汁、茶粥、漬物、パン1種、シリアル、フルーツカクテル、ドリンク類など盛りだくさん。実家のご飯を食べているようなほっこりとした味を朝からいただいたという印象です。
900円とはいえ、想像していたより種類が多くて驚きました。持ち出し用の紙コップも用意されていて、部屋でコーヒーをゆっくり飲めるのもありがたかったです。
ビジネスホテルの朝食といえば、少ない種類のご飯をさっと食べて、さっと出ていくというイメージでしたが、こちらの朝食はいい意味で裏切られました。
スアイルホテル和歌山に宿泊した感想
久々にビジネスホテルに宿泊しました。部屋からは和歌山城を臨む開放的な眺望で大変良かったです。宿泊者へのサービスもいろいろ考えられているのもわかりました。
ビジネスホテルなので部屋が狭いのは当然なのですが、リブランドしているものの客室のメンテナンスが行き届いていなくて、特に水回りのメンテナンスが甘いとどうしてもいい印象が残らないのが残念です。
朝食は眺望もよくてゆっくり食事をすることができました。窓際のカウンター席が断然おすすめです。
客室は喫煙ルームと禁煙ルームの設定があるので、少しでも気になる人は必ず禁煙ルームを選択しましょう。
スマイルホテル和歌山はこんな人におすすめ
- 観光旅行や出張の宿泊料金を安く抑えたい人
- 県庁や市役所が徒歩圏内、出張や引っ越し準備にも最適
- ワーケーションなどで長期滞在するなら安くて便利な立地